あたりまえと言えばあたりまえだが、電車や列車が通っていないときの線路というのは、不思議なくらい静かだ。線路もまた都市空間における開放系の環境だろう。過密ダイヤの複々線などでは、なかなかそうは言えないだろうが、確かに電車や列車が来ていないときの線路というのは、静寂さに満ちているし、見方を変えると、第2の自然といった趣もある。海辺においては、打ち寄せる大洋からの波が一定のリズム感を表現したり、風の強い地域では、山肌の木々が騒ぐ木の葉ずれが特に印象的に聞こえたりする。
[参考サイト]
ルネッサンスリゾートオキナワ - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad327873/
福山・尾道周辺のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/340000/LRG_340300/
帝国ホテル東京 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad337841/
線路の音、鉄道の通過音というのは、人工物の中では、最もそうした自然現象に近いニュアンスを帯びているのではなかろうか。私自身も線路と4線道路に挟まれたところに3年間住んだことがあるけれど、列車の音には、やがて慣れた都市の日常を描くようなドラマや映画の中では、必ずと言っていいほど、主人公が線路脇の道を歩くような光景が出てくる。だいたいはあるシークエンスと次のシークエンスのつなぎ目に当たる、間のようなシーンであることが多い。そういう道は、自転車で流してもなかなか良さそうな雰囲気の道である。まあ新幹線とかは防護壁に囲まれていてしかも高架だし、まったくつれないのだけれど、私鉄沿線といったムードの線路脇には、ありふれた都市の日常の中で何か詩的なものが残されているのだ。線路の築堤にはいくらか草が生え、季節の花も咲いたりするし、軌道敷内と道路を区別する柵なんかには、たまにゲリラ的に布団など乾されていたりすることもあり、ひそやかな笑いを誘うそういう具合で、なぜか線路脇の道は、ゆっくり走ったほうが得だなと思う風物に出会うことが多い。